法的には任意整理などの手続きで新たな借金を困難にできる。それと同時に依存症治療を受けさせることが大切だろう。

夫婦の借金には、夫単独、妻単独、夫婦双方という3パターンがある。

夫単独の借金問題の典型例としては、ギャンブルが挙げられる。

国内には膨大な数のパチンコ店が存在する。公営ギャンブルの市場が6兆円程度であるのに対し、パチンコは23兆円と推計されている。自宅や職場の近くの至る所に存在するパチンコ店に毎日のように出入りしては、その資金として借金を繰り返す人が後を絶たない。筆者も「夫がパチンコ狂いで借金を重ねている」と妻から相談を受けることがある。

こうした相談の多くは、「夫のパチンコ狂いを何とかしてほしい」というより「パチンコ狂いの夫と離婚したい」というもので、必然的に内容は離婚相談に流れていく。

妻は相談に来る段階で離婚を決意している

ギャンブル依存症の夫を持つ妻のほとんどは、相談に来る段階で離婚を決意しているので、夫の借金がどれだけ大きいか発覚しても「驚き」というより「静かなあきらめの心境」に至る印象を受ける。

親きょうだいから「息子(弟)がパチンコ狂いで借金を重ねている」という相談を受けて本人から事情を聞くと、「パチンコをやめられはしないし、やめるつもりもない」と明らかにギャンブル依存症に陥っている場合が少なくない。