中国経済はわからない。そもそも公になった数値が信用できない。杜撰(ずさん)で名高いのが、中国の統計である。先日も地方政府のGDP(国内総生産)水増し疑惑が報じられていた。

実に昔から同じである。中国二千年の歴史、経済統計的な記録・史料は少なくない。時代が近づけば、有り余るほど存在する。しかし実態として信じられる数字は、皆無といって過言ではない。

算出のコンセプトが、現代と同じではないので、当然といえば当然である。たとえば、単位のちがう絹や米や銭を平気で合算する、実際に計量できるはずのないコンマ何万分の一以下まで出てくる、などなど。いかに数値が豊富にあっても、それがあらわす中身は、ほとんど信じられない。

もっとも、そんなデタラメな数字でも、複数が時期・場所など、多元的に存在していれば、相互の関係をはかり、比較対照をすることで、どれだけ実態とかけ離れているか、推測は可能である。