ベビーフードを製造している鳥栖工場。数千種類の原料を扱う

キユーピー鳥栖工場(佐賀県)はベビーフードを製造している。原料は人間が目視によって検査してきた。従業員の4分の1にあたる30〜40人が目視作業に従事するが、検査する数は1日4トンと大きな負担となってきた。そこでこの作業を「AIの目」に任せることにした。

採用したのはグーグルが開発したオープンソースAIプラットフォーム「テンソルフロー」。昨年11月に効果の検証を始め、今年2月に試作機が完成。AIには原料の良品の画像データを学習させ、不良品を検知できるようにした。

検査装置の試作機。AIが検知した不良品は人の手で取り除く

こだわったのは「安心の確保」。安全性という観点でだけなら、既存の装置で有害なものは取り除ける。「だがベビーフードは子どもに食べさせるもの。無害でも黒ずんだものは除くなど、安心できる品質を保証する必要がある」(生産本部・次世代技術担当の荻野武氏)。