紳士服業界4位のはるやまホールディングス(HD)は、はるやま商事の2ブランドが顧客向けに発送するDM(ダイレクトメール)にAIを導入することで売上高アップにつなげている。

20〜30代向けの若者向けスーツショップ「P.S.FA」では昨年6月以降、「パーソナライズDM」を計7回発送した。これは各顧客の好みに沿った商品をAIがお薦めするというもので、従来のDMに比べると平均して客数は18%、客単価は8%伸びた。今年2月からはメインブランドの「はるやま」でも計6回実施。同様の成果を得ており、AI導入の費用を十分に吸収できているという。

用いているAIは、同社が資本業務提携を結んでいるITベンチャーのカラフル・ボードが開発した「SENSY(センシー)」。このAIに商品の色などがわかる品番と価格、年齢・性別・地域という顧客属性をテキストデータで学習させている。画像データからは商品の形なども学ばせた。はるやまHDのケースでは、過去3年間における2万人の購入履歴を使っている。

カラフル・ボードの渡辺祐樹CEO(最高経営責任者)の説明によると、これらのデータからAIは、まずはるやまで購入している顧客全体の嗜好を浮かび上がらせ、次に各顧客の好みを探り当てるという。その好みに現在販売中のどの商品が該当するか、AIがほぼ一瞬で「答え」を導き出す。