日販「すでに引当率の改善は進めている」

日販 常務取締役 大河内 充
おおこうち・みつる●1958年生まれ。営業推進室長、ネット事業部長を経て2011年取締役、13年から現職。ネット営業部・図書営業部担当。(撮影:今井康一)

バックオーダー発注の取りやめについてアマゾン ジャパンから連絡が来たのは、発表1週間前の4月21日だった。すぐにでも出版社に説明をしに行くということだったから、事実上われわれに選択の余地はない。あまりにも唐突なやり方だ。

以前から、バックオーダー発注の引当率(在庫補充率)が低いことはアマゾンから指摘されていた。日販としてはこの1年で、出版社と協力して引当率の向上に取り組んできた。そんな中でこういうことになり、困惑している。一緒に取り組んできた出版社の間でも、せっかく努力してきたのにと思っているところはあると思う。

アマゾンは大事な取引先だ。データに裏打ちされた分析、マーケティング手法に秀でており、日販も刺激を受けている。ただアマゾンのバックオーダー発注は当社の売り上げ全体から見るとごくわずかだ。今回の件はかなり大きく報道されたが、「それほど大きな話なのか」とも感じる。

出版社の在庫を“見える化”