(イラスト:ソリマチアキラ)

今年の上半期、心に残る試合は中日クラウンズです。新聞などでご存じかもしれませんが、5年ぶりにジャンボ尾崎と一緒の組で回り、二人でフェアウェーを歩くと、「AО時代」といわれた当時の若かりし頃に気持ちが戻りいいもんです。

古いゴルフファンは知ってのとおり、ジャンボはプロデビューの翌年1971年には、日本プロゴルフ選手権で優勝、その後の3カ月で5勝を挙げ、多くのゴルフファンが華やかなジャンボのロングドライブに魅了されました。

ですが、プロゴルファーは負けず嫌いです。その年、関東プロで1勝していた私は「なに、ジャンボが飛ぶんだって? 俺だって飛ばす気になりゃ、負けるもんかい」。そう思い、ドライバーショットを振り回すことに精魂傾けました。が、努力のかいなく勝負どころのここ一番で、大きなフックボール、何度も勝利を逃したのです。この苦い経験が、曲がりの少ないフェードボールを自分の武器にすることを決心させたんですね。言ってみれば、ジャンボは青木ゴルフの育ての親かもしれません。今年70歳になったジャンボですが、今も「あと10ヤード距離が出たらゴルフが変わるのになあ」と、その研究熱心さは昔と同じです。「共に歩む」──今年の日本ゴルフツアー機構のテーマですが、ここ半世紀近く、ジャンボと私はまさに共に歩んできたんです。