高層ビル群が立ち並ぶシアトル中心部

米国西海岸の最北部、ワシントン州・シアトル市中心部にアマゾンの本社群はある。周囲2~3kmには大小30もの社屋ビルが立ち並び、周辺を歩けばあちこちに工事中のエリアもある。「ほとんどがアマゾン関連の建設案件だ」(現地社員)。

アマゾンの従業員数は約34万人(2016年末時点)。そのうち約3万人がシアトルに勤める。世界戦略をつかさどるこの地には、過去数年間で40億㌦以上が社屋や周辺施設の増強に投じられている。

とりわけ目を引くのは、「THE SPHERES(ザ・スフィアーズ)」という巨大な球体の社屋だ。中にはベンチやテーブルとともに4000本もの植物を配置。植物に囲まれて働くと生産性が上がるという調査結果を基に、気分を変えて働ける場になっている(完成は18年前半を予定)。

「THE SPHERES」

シアトルの街を歩いていると飼い犬を連れて歩く人の多さに驚くが、アマゾンは犬を連れて出勤することを社員に許可する珍しい企業だ。実際、4000頭もの犬が日々出社している。本社ビル「DAY1」にはドッグランスペースを完備し、地域住民や周辺企業に勤める人も利用できるようにしている。「よき隣人」としての地域貢献を意識していることの表れの一つだ。