基調講演で「デジタルトランスフォーメーションはクラウドで加速している」と長崎忠雄社長は熱弁を振るった

「アマゾン ウェブ サービス(以下AWS)はすでに10万社以上の日本企業が利用しています」。5月31日、「AWSサミット東京2017」の基調講演で、アマゾン ウェブ サービス ジャパンの長崎忠雄社長はそう言って胸を張った。背後の画面に名だたる大手企業の名前が映し出されると、導入を検討している聴衆は思わず息をのんだ。

さらなる拡大に自信、あのメガバンクも採用

法人向けのクラウド基盤サービス、AWSをアマゾンが世界に先駆けて開始したのは2006年のこと。現在、世界で190カ国以上、数百万の顧客を抱えている。AWSの売上高は伸び続けており、17年第1四半期(1〜3月)は前年同期比で43%増となった。世界シェアは3割を超えており、2位のマイクロソフトの3倍近くと突出している。

日本では09年にオフィスを構え、国内に設置したデータセンターを使ったサービスを11年から開始。これが日本の大企業がAWSを本格的に検討するきっかけとなった。だがアマゾン ウェブ サービス ジャパンの長崎社長からすれば、「まだ6年。われわれは赤ちゃんのような存在。日本でAWSのよさを伝えられる余地はまだまだある」と力を込める。

長崎社長が日本で手応えを感じ始めたのは3年ほど前。NTTドコモや日本通運など、大手企業による採用が増えだした頃だ。