2007〜09年に世界金融危機が起きて以降、世界の主要中央銀行はゼロ金利政策を続けている。利上げ過程にある米国でさえ、短期金利は1%を下回ったままだ。主要国の国債利回り、すなわち長期金利も同様に低い。中央銀行の大規模緩和策に支えられ、各種株式指数は歴史的高値の水準にある。

このような景気刺激策が、これほど長期間にわたって必要なのは、どうしてだろうか。

世界金融危機にその理由を求めるのは、物事を単純化しすぎだ。10年米国債の利回り(長期金利)は、過去35年間にわたって着実に下落しており、金融危機の間も特段、例外的は動きはなかった。