32歳のとき、ドイツで日本人最年少として心臓移植を執刀。帰国後、日本初の人工心肺を用いない手術「OPCAB」やロボット「ダヴィンチ」を使った心臓手術などを次々と成功させたのが、ニューハート・ワタナベ国際病院の渡邊剛総長だ。「天才心臓外科医」と称される同氏が、医者志望者に覚悟を問う。

ニューハート・ワタナベ国際病院 総長 渡邊 剛
わたなべ・ごう●心臓外科医。1958年生まれ。ロボット心臓手術など日本初の手術を多数手掛ける。2014年より現職。(撮影:今井康一)

──高校生の間で医学部人気が続いています。

勉強ができる子はみな医学部を目指すという図式になりつつあり、苦々しい思いで見ている。目的もなく、向いていないのに医者になると、本人も患者も不幸だ。