『論文の書き方』の著者である澤田昭夫氏がトピックとして選ぶときに重要な要件として挙げるのは、新しさだ。

〈(3)新しい研究トピックであるか。すでに他人が研究した、あるいは研究しているトピックについて研究するのは無駄であり、研究者にとっての最大のショックは、研究の途中で、自分の研究はすでに他人が済ませていたと知ることです。ですから、トピックを選ぶにあたっては、同様な領域での他人の研究業績、あるいは現在進行中の研究プロジェクトについて十分調べることが必要です。

もしも、研究を始めてしまってから同じトピックで他人が研究を済ませた、あるいは現在研究中だということを知った場合でも、ただちに失望落胆することはありません。その研究者に手紙で問い合わせてみると、トピックは同じだが、重点や方法が違っているのを発見することもあり、そうすれば、互に研究上の協力を得ることさえできます。〉(澤田昭夫『論文の書き方』講談社学術文庫、1977年、25~26ページ)

この点については、研究開発を専門に行う人や調査研究を担当する人と、それ以外のビジネスパーソンとの場合は、分けて考えるべきだ。