ミサイルが大気圏を飛び出し、再突入する。長距離弾道ミサイルには必須の技術だが、北朝鮮がこれに成功した。米国防総省も確認した。5月14日に発射された北朝鮮の新型中長距離弾道ミサイル「火星12号」(上写真)は、米国本土を攻撃できるミサイル開発に一歩進んだことを意味する。

さらに5月21日には準中距離弾道ミサイル「北極星2号」の発射試験を実施、翌22日に北朝鮮メディアは「実験に成功した」と報道。金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が「100点満点、完璧だ」として同型ミサイルの実戦配備・量産を指示したと付け加えた。

北朝鮮を建国した故・金日成(キムイルソン)主席の誕生日であり、北朝鮮では最大の祝日となる4月15日を挟んで、北朝鮮は相次いでミサイル発射試験を繰り返している。中でも3月6日に発射された「北極星2号」は4発同時に発射、うち3発が日本のEEZ(排他的経済水域)に落下した。多数のミサイルが一度に飛来すると、ミサイル防衛システムでも十分な対処ができない。日本でもミサイルの脅威が高まっている。

今年の軍創建記念日に、北朝鮮軍は通常弾による演習を行った(上)。平壌・科学技術殿堂にある「銀河3号ロケット」(下)