かわもと・かおる●1966年生まれ。91年大阪ガス入社。米ローレンスバークレー国立研究所でデータ分析に従事。著書『会社を変える分析の力』で注目を集める。(撮影:梅谷秀司)

「データ分析……、どうしようか?」。今、そういうニーズが弊社の中でも顕在化してきました。社内で人が選抜され、僕がその先生役をしています。世の中には分析方法に関する難しい本がいっぱいあり、ハードルをすごく高く感じている人が多い。これは非常によくない。

私は料理に例えるんです。シェフは食材や包丁、レンジなどの調理器具があって、それを使っておいしい料理を作って、お客さんに提供します。データは食材で、いろいろな難しい分析方法っていうのは調理器具なんです。最新の調理器具の使い方をいくら覚えても、それだけじゃおいしい料理はできません。結局はお客さんが喜んでくれないとダメでしょ。

経験の少ない人はまず慣れること

昔はデータ分析は、自分でプログラムを書かないと実行できなかった。しかし、「レンジでチン」の調理器具と同様、最近はクリック一つで分析ができる、便利な世の中になってきた。でも大事な部分は変わりません。

事業部の人が分析をする場合、最後のゴールって何でしょう。シェフならお客さんに料理を出すこと。皆さんなら「業務に役立つものを出す」ことですよね。そこは肝に銘じてもらいたいです。