日本の食品メーカーでは珍しく、「2020年に世界トップ10」という野望を明確に掲げる味の素。だが、スイス・ネスレや英蘭ユニリーバなど欧米の猛者たちからは、売上高・営業利益ともに大きく水をあけられている。

味の素はいかにして野望を実現するのか。創業家を除き、歴代最年少で就任した西井孝明社長に今後の戦略を聞いた。

にしい・たかあき●1959年生まれ。奈良県出身。同志社大学文学部卒業。82年入社。人事部長、ブラジル味の素の社長を経て、2015年6月から現職。創業家を除き歴代最年少で社長に。(撮影:今井康一)

──「食品メーカーの世界トップ10クラス」を目標にしている。

世界のトップは本当に強い。幅広い食品分野を扱うネスレとユニリーバは3位以下を大きく引き離している。ただ、カテゴリーごとに見ると、仏ダノンは乳製品でトップ。米ケロッグはシリアルで先頭を走る。味の素は粉末やキューブなどの調味料でナンバーワンになりたい。そして、20年をメドに成長性と収益力の面で世界トップ10クラスを目指す。