放送網はいずれ消滅していく運命にある。インターネットの通信速度がテレビの受信に十分なものとなってきたからだ。

今年4月、米グーグルがユーチューブTVを開始した。月35ドル(約3900円)で、ABCなど40チャンネル以上のテレビ番組を、インターネットで見ることができる。日本でもAbemaTV、ネットフリックス、Huluといった動画配信サービスの視聴者が増えつつある。

インターネットは今や多くの人にとって不可欠なインフラだ。インターネットでテレビ番組も見られるなら、月額料金のかかる衛星放送などはあっさり解約されてしまうだろう。実際に米国では、インターネットの動画だけで満足し、衛星放送を解約する「コードカッター」と呼ばれる人たちが数多く存在する。

日本の固定系超高速ブロードバンドの利用世帯率は57%(2016年3月末、総務省調べ)にとどまる。今はまだインターネットではなく放送網を使ってテレビ番組を見る人が多数派だ。しかし、固定系超高速ブロードバンドを利用できる世帯の比率は99.0%に達している(15年3月末)。テレビ番組の著作権などの問題は残っているものの、通信技術の進歩や整備状況から考えれば、早晩、インターネットで番組を見る人が主流となり、放送網はいずれ消滅していく運命をたどるだろう。そうなったとき、どのような変化が起きるのだろうか。