4月、みずほ銀行の新頭取に藤原弘治氏が就任した。藤原氏は米ニューヨーク勤務など海外経験が豊富で、経営企画部門では組織改革や中期計画の立案を主導した。今後は銀行・信託・証券の連携を軸とした「ワンみずほ戦略」の総仕上げを銀行トップとして指揮する。海外事業やフィンテックもみずほの将来を左右する。今後の戦略を藤原頭取に聞いた。

ふじわら・こうじ●1961年生まれ。85年早稲田大学商学部卒業、旧第一勧業銀行(現みずほフィナンシャルグループ)入行。執行役員IR部長、常務執行役員を経て2017年4月から現職。(撮影:梅谷秀司)

──最も優先順位の高い強化ポイントは何か?

ワンみずほ戦略を突き詰めたい。昨年にカンパニー制を導入したが、顧客のニーズに対して、グループとして課題解決を行う際の「広さ」と「深さ」を進化させる。

法人ならグローバル戦略や成長戦略、個人なら老後の資産形成や事業承継などのニーズに対して金融から入るのではなく、あくまで課題解決のベストパートナーになることが重要だ。金融サービスは結果として付随するにすぎない。

──新たな評価手法を導入した。

ワンみずほ戦略を完成させるのは何かといえば、それはお客様の評価だ。第三者によるインタビュー方式で法人、個人、海外の顧客からの評価制度を導入した。これを各部門の業績評価に組み込み、報酬にもリンクさせる。

──トランプ米大統領就任で海外事業の環境は大きく変化した。

米国でみずほの債券事業は10位以内の地位を確立した。次に大きく二つの手を打つ。今年度、初めてグローバル企業専門の担当役員を置いた。クロスボーダーでの提携・買収案件をテコ入れする。