グリーンピースは世界規模で活動する環境保護団体。約300万人の個人サポーターを擁し、国連とも連携関係にある。その事務局長で、気候変動問題に長年取り組んできたジェニファー・モーガン氏が4月に来日。本誌の単独インタビューに応じた。

Jennifer Morgan●1966年生まれ。世界資源研究所や世界自然保護基金(WWF)などで気候変動問題に対処した後、2016年4月から現職。

──地球温暖化防止の観点から、日本のエネルギー政策をどのように評価しているか。

日本の政策は、パリ協定(昨年11月に発効した地球温暖化防止の国際的な枠組み)で決まった方向性と一致していない。ほかの国では再生可能エネルギーの開発はブームになっており、送電網への優先接続が確保されている。一方、日本では必ずしもそうなっていない。石炭火力発電所の計画が相次いでいるのも、世界の流れと逆行している。

──来日の前に中国を訪問したとのことだが、どんな印象を抱いたか。

中国では風力発電と太陽光発電への投資が大きく伸びている。2013年以降に新たに作られた発電容量の大半が再エネだ。一方、石炭の消費は減少に転じている。

インドの動きも興味深い。気候変動および大気汚染対策の観点から、石炭火力の比率をかなり下げている。昨年には古い石炭火力発電所の約2割の閉鎖を決めた。