バブル期の銀座の夜。接待のビジネスパーソンでにぎわい、タクシーをつかまえるのも一苦労だった(写真:東洋経済写真部)

東京・東麻布にあるニュージーランド料理店で、メーカー勤務の昌子さん(51)と向き合っている。仕立てのいいスーツと華やかな柄のスカーフ。親の介護が大変だとこぼしつつも、朗らかさは失っていない女性である。

バブル期は都市銀行の行員だった昌子さん。あのときの接待体験を尋ねると、次のように答えてくれた。

「当時、一部の女性行員の制服は白とブルーのスーツでした。ひざ上のタイトスカートですよ。法人営業の男性行員とセットで動いて、企業経営者の預金獲得を目指すんです。露骨にいえば『喜び組』ですね」

酒が強く、カラオケもゴルフも大好きだという昌子さん。接待するよりも、顧客である経営者にごちそうしてもらうことが圧倒的に多かったと振り返る。

「銀行が強かった時代なので、銀行員を接待するといえば面目が立ちやすかったのです。よく飲んでよく食べる私を連れていけば、なじみの店にも喜ばれるでしょう。銀行の女の子を連れて歩いていることがステータスにもなったのだと思います」