大学にとっても、また社会全体にとっても、産学連携の重要性はますます高まっている。

昨年5月に閣議決定された「科学技術イノベーション総合戦略2016」は「知の創出における大学や公的研究機関の役割の重要性が増している」と指摘。国立大学に対しては財源多様化策の一環として、民間企業との共同研究・受託研究の拡大を求めている。

新たな産業を生み出す画期的な知を創出する場として、大学が果たす役割は近年ますます大きくなっている。「これまでは事業のコアになる研究開発は自社で行い、それほど重要ではないが、やっておくべき研究を産学連携に回す企業も多いのが実情だった」と、産学連携に詳しい大学関係者は言う。

だが、いまや産業の高度化が進み、研究開発に巨額の資金が必要になると同時に、事業化までの期間もスピードアップが求められる時代となった。そのため、他社と協力して新たなビジネスを作り出す「オープンイノベーション」を志向する企業が増えている。そうした企業にとって、大学は貴重なパートナーになりうる存在なのだ。

増加トレンドだが規模はまだ小さい