[記事のポイント]

(1) 戦闘で困るのは民間人との区別がつかないときだ。相手は国際法上の戦争犯罪になるよう、わなを仕掛けるように攻撃してくる。

(2) 責任を取るつもりで部下に命令しても、何か起こったときに指揮官が責任を取る法体系じゃないでしょう?(伊勢崎)

(3) そう、部下個人の責任になってしまう。だからお前の判断でやれ、俺はいっさい責任を持ってやれないよ、と言っていました。(伊藤)

 

元特殊部隊員の伊藤祐靖氏と、武装解除の専門家である伊勢崎賢治氏が、自衛隊、戦争、PKO(国連平和維持活動)をめぐって白熱の対話を行った。

伊勢崎 まず南スーダンの日報問題から論じましょう。あるはずの日報がないとされ、よく探してみたらありました、というお粗末な件です。

どんな国であれ軍事組織は必ず過失を犯します。日本のような平和な国に駐留していても米軍は過失を犯すのだから、それが戦場で起きないわけがない。交戦時における軍事組織の過失は、戦争犯罪に該当するかどうかを国際法で裁きます。ところが日本は過失を犯す前提なしに海外に自衛隊という軍事組織を送っている。そのめちゃくちゃさがわかっていない。だから、日報を隠すようなことさえ起こるわけです。