防衛省が発表した2015年度の装備品の契約実績を見ると、上位には日本を代表する大企業がずらりと並んでいる(→関連記事図表1参照)。富国強兵を始めた明治時代に創業し、日本の国防を担ってきた企業が少なくない。ここでは、特に上位の企業を取り上げ、防衛産業にどのようにかかわっているかを見てみよう。

川崎重工業

航空機・潜水艦の川重、民間転用で挫折も

[写真1]T‐4中等練習機は高い操縦性と安定性がポイント(航空自衛隊)

15年度の契約実績トップは川崎重工業だ。同年度の契約実績額の約15%を占める。年度によって潜水艦や航空機など大型で高額な装備品の受注状況次第で、三菱重工業とトップが入れ替わることもある。

同社で装備品にかかわるのは、航空輸送システム部門と一般海洋事業部門。前者は今年4月に航空自衛隊に配備されたC-2輸送機など航空機を製造する。対潜哨戒機P-1とともに、国内で開発・生産を行っている。また、多くのファンがいる航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が使用するT-4中等練習機(写真1)の製造元も同社だ。

[写真2]C-2輸送機(航空自衛隊)
[写真3]対潜哨戒機P-1(海上自衛隊)

後者の代表装備は潜水艦だ。潜水艦は神戸市の事業所で製造される。現在、国内で潜水艦は川崎重工業と三菱重工業の2社だけが建造している。