猛毒サリンで自国民を攻撃したシリアのアサド大統領に対してドナルド・トランプ米大統領が取った行動は、悲劇的なほど矛盾している。罪のない子供が神経ガスで殺害される画像に突き動かされ空爆の行動に出た、とトランプ大統領は語った。だが、同政権が後押しする予算案は、シリアを含む世界の人道問題を一段と悪化させるものだ。

トランプ大統領は国連拠出金の3割カットを掲げる。国際的な人道支援を弱体化させる行為だ。加えて、飢餓防止などの政府プログラムも撤廃する方針。米国務省はアサド政権によって家を追われた難民に対する緊急人道支援も廃止する予定だ。さらに国際開発庁の食糧計画の大幅縮減、ユニセフ(国連児童基金)拠出金の3分の1カット、国連世界食糧計画に対する20億ドルの拠出金削減も議題に上っている。