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ローソン玉塚会長「電撃退任」の全内幕 スター経営者の不可解な退任

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スター経営者が自身の不祥事を報じられる中、不可解な退任に追い込まれるまで。

社長・会長として3年。業界首位のセブンとの差を縮めることはできなかった(撮影:尾形文繁)

5月末の株主総会をもって、ローソンの玉塚元一会長が退任する。3月26日に発表された次期取締役候補の中には会長として玉塚氏の名前も入っていた。だが、4月12日の2017年2月期決算発表の直前に突然、ローソンを去ることが公表された。

「電撃退任」から1週間後。玉塚会長が社長就任後に架空融資事件に巻き込まれていたと『週刊新潮』が報じた。

もちろん融資は実行されておらず、被害者も確認されていない。ただ、玉塚会長は架空融資を企てた人物との接触や、外部に流布された「融資」に関する確認書を自らが書いたことは認めている。経営者として軽率だったことは否めない。

この事件について玉塚会長は、本誌に対し「私の慎重さが欠けていたことが原因です。多くの方にご迷惑をおかけし深く反省しています」と語った。本人は架空融資事件について「今回の退任とはまったく関係はない」と強調するが、人事発表のドタバタぶりからすると釈然としない。

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