生まれて初めて映画館でアニメを見た。評判になっていた『この世界の片隅に』である。

主人公のすずは、広島市内で幼少期を過ごし、18歳で隣の呉市に嫁いだときは、戦争が始まっていた。1945年になると、配給制限で生活物資が欠乏、生活は逼迫してくる。そんな中、けなげに日常の暮らしを維持しようとする。だが、空襲で一般市民にも命の危機が迫るようになり、すずは右手を失ってしまう。

映画を見ながら私は、まだ終戦まで3カ月もあるのか……、あと1カ月か……と思い、8月6日に広島へ原爆が投下されると、正直「もういいじゃないか」と思った。