──来日して発見した、日本(日本人)の嫌なところは?

ヘレン・ベントレー(英国出身):日本のビジネススタイルや歴史に興味があって日本に来ましたが、日本の会社で働くと、いろいろ困ることが出てきます。日本語しか話しません。グローバルな会社でも、本社では日本語を使わなくてはいけない、という(暗黙の)ルールがありました。

上司が、英語はわからないけどプライドが高いので大変でした。しかも空気を読まないといけません。外国人は最初のうちどうやって空気を読むのか全然わかりません。ミスコミュニケーションを重ねて、しだいにわかってくることなので、毎日恥ずかしい思いをする感じです。逆に、日本のチームワークのスタイルがわかってくれば働きやすいと思います。

──そういうビジネス慣習が、日本企業のグローバル化を阻んでいるのかもしれませんね。変えたほうがいいですか?

ヤン・ルナール(フランス出身):よほどの理由がないかぎり、変える必要はないんじゃないんですか。今のやり方で回っているわけなので。変えた企業としては新生銀行や日産自動車がありますが、日本企業は壁にぶつからないと変わらない。

ソフトバンクグループ、ユニクロ(ファーストリテイリング)、楽天のような、つまりオーナーシップが強い企業で、ビジョンを持ったトップが物事をすべて変えるなら別ですが。

大企業で1フロア50人とか100人とかいる中で、日本人でない人が1人入ったところで、変化が起こせるとは考えにくい。別にいいとか悪いとかの問題ではないですよ。

レ・ティ・タン・タオ(ベトナム出身):そう、全然悪いことではない。

──日本企業は日本的なやり方を続けることへの自信を失っているところもある。上手に変えていくのは無理ですか。