人民大会堂で席に着こうとする習近平国家主席と李克強首相。習主席は李首相を無視した(ロイター/アフロ)

今年3月の第12期全国人民代表大会は、焦点のぼやけた内容であった。

ここ数年、大きな会議の前後には息切れするほど多種多様な政策や法改正がこれ見よがしに出され、その一つひとつを理解することだけに苦労させられる印象だった。しかし、今回の大会ではなぜか現地メディアの報道も盛り上がりに欠けていた。

その答えは簡単だ。昨年10月の6中全会(中国共産党中央委員会第6回全体会議)で習近平指導部の前半戦はもはや総括し終えており、北京の関心はすっかり、この秋に予定される「19大」(中国共産党第19回全国代表大会)へと移ってしまっているからだ。