消費者のニーズに応えて拡張を続けてきたフランチャイズ(FC)。しかし、消費社会研究家の三浦展氏は、全国画一のチェーン店化による負の影響について、警鐘を鳴らし続けてきた。

2004年に発刊した『ファスト風土化する日本』では、地方都市の郊外に大規模商業施設の出店が相次いだことで、どの地方もファストフード店のように似た風景となり、独自の風土や文化が失われていったと指摘。ファスト風土化が温床となり、自立意欲や公共性を欠いた若年層が出現していると分析した著書『下流社会』はベストセラーとなった。

その後、三浦氏はつながりやコミュニティを重視する若年層の「第四の消費」の傾向などを説いてきたものの、ファスト風土化については多くを語ってこなかった。ファスト風土化は現在も続いているのか、三浦氏に聞いた。

消費社会研究家 三浦 展 みうら・あつし●1958年生まれ。パルコなどを経てカルチャースタディーズ研究所設立。著書に『下流社会』『東京は郊外から消えていく!』など。(撮影:今井康一)

──00年代半ば以降、FC市場は拡大を続けています。FC化に伴うファスト風土化の現状についてどう分析していますか。