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鉄道力“日本一"の底力 リニア、ガイドウェイバス、リニモ…

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日本最古の蒸気機関車からナローゲージ列車まで。2027年のリニア新幹線開業を控える名古屋は日本のあらゆる鉄道がそろう。

(撮影:尾形文繁)

特集「名古屋の「いま」と「これから」」の他の記事を読む

名古屋の運輸所と車両所を訪問

名古屋駅を大阪方面に向けて出発した新幹線は、名古屋駅から約2キロメートル離れた名古屋鉄道・栄生駅付近を通過したあたりから回送線に入り、大きく左にそれた。

ほぼ直角に曲がるような大カーブ。左側の座席からは窓越しに新幹線の後部車両が見える。その向こうには名古屋の高層ビル群がくっきりとそびえ立つ。通常は見ることのできない風景だ。

名古屋車両所へ向かう回送線。車窓から新幹線の後部車両と名古屋の高層ビル群が見える

回送線を庄内川沿いにしばらく進むと、工場のような建物内に滑り込んで停車した。ここは名古屋市内にあるJR東海の「名古屋車両所」。東海道新幹線を走る列車の、検査を行う場所だ。一般的には「車両基地」と呼ばれる。

名古屋車両所の看板

ドクターイエローが名古屋車両所に留置

JR東海にはこうした車両基地が沿線近辺に4カ所ある。東京都品川区の大井車両基地、静岡県三島市の三島車両所、大阪府摂津市の鳥飼車両基地、そして名古屋車両所である。基本的には名古屋発着の列車を留置するために使われるため、昼間に停車している列車は少ない。

が、この日は違った。建屋内に停車していたのは黄色い新幹線「ドクターイエロー」。走りながら線路や電気設備を検査する車両で、いつどこを走るかはわからない。「名古屋車両所にドクターイエローが留置されることはめったにありません」。JR東海の担当者が教えてくれた。

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