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中国の不動産バブルが崩壊? 懸念だらけの中国経済

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3月の全人代で成長率目標が6.5%前後に設定された(AFP=アフロ)

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[父]中国経済には息切れ感が見られるな。成長率目標も下方修正した。

[息子]これまで世界経済の成長を支える存在だっただけに、先行きが心配だね。

 

2016年の中国の実質GDP成長率は前年比6.7%増と、15年を0.2%ポイント下回った。10年の10.6%をピークに6年連続で減速したことになる。

産業別で見ると、農業などの第1次産業が前年比3.3%増と低水準だった。世界の工場としてこれまで成長を牽引してきた製造業など第2次産業も、輸出が伸び悩んだうえ、生産設備の過剰感が顕著になったことで6.1%増にとどまった。

成長を支えたのは前年比7.8%増となった第3次産業だ。細かく見ると、卸・小売業や宿泊飲食業が6%台後半、金融業は5%台後半にとどまる一方で、突出して成長したのは不動産業(8.6%増)だった。

需要別で見てみると、最終消費が4.3%(0.2%ポイント増)、投資を示す総資本形成が2.8%(0.1%ポイント減)、純輸出がマイナス0.5%(0.4%ポイント減)で、国内消費に支えられていたことがわかる。

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