1987年3月、私は海上自衛隊に入隊した。日本体育大学卒業後は、茨城県で高校の体育教員になることが内定していた。だが、どういうわけか教員という職では不完全燃焼の人生を歩むような気がして、自衛隊に入ってしまった。

入隊するとまず、新隊員教育を4カ月半受けた。この時代は、バブル期で日本中が好景気に沸いており、そういうときに自衛隊に入る者というのは私自身も含め、傾向として、程度がいいわけがない。

懸垂が1回もできない者、じゃんけんを知らない者、肉体的にも知能的にも、なかなか見られないような者だらけだった。