ここでは図書館活用のコツを七つ紹介する。この七つを糸口に、図書館を使いこなしてみてほしい。

図書館が提供するサービスは、いわば「プル式」になっている。すなわち、自分から動かず、口を開けて待っていても何も出てこない。反対に、「こんな資料はないだろうか?」「こういうことに使ってみたらどうだろう?」と、能動的に使いこなす方法を考え、いろいろと試行錯誤してみるのが大事。そうしてこそ、図書館が大きな力を発揮して、得るものもその分大きくなるのだ。

基礎1

拠点館で全体像をつかむ

基本は、まめに足を運んでみること。インターネットで予約した本の受け取り・返却だけでなく、館内を歩き回ってさまざまな情報に触れ、自分なりの答えを模索していく。そんな「場」としての活用を考えてみてほしい。

まずは、家や会社の近くなど、通うのにそれほど負担を感じない図書館を「拠点館」としよう。拠点館は蔵書が何十万、何百万冊もあるような大きな図書館でなくてもよい。逆に中小規模の図書館の方が分類法などのシステムを理解し、提供されているサービスの全体をつかみやすい。

たとえば、蔵書が10万冊程度の図書館なら、30分から1時間もあれば、本棚をすべて見ることができる。都道府県立や政令指定市立といった大きな図書館では、逆に大変だ。

いったんすべての棚を見てしまえば、「確か窓際に写真集があったっけ」「そういえば行政資料を郷土コーナーで見たな」と、いわば“土地勘”が生じて、情報を探しやすくなる。また本がどのように分類され、どう並べられているかも皮膚感覚でつかむことができる。