証人喚問に応じる石原元知事。小池百合子知事を厳しく批判する場面もあった(撮影:尾形文繁)

「天気晴朗なれど波高し」

3月20日に開かれた東京都議会の豊洲市場移転問題に関する調査特別委員会(百条委員会)に出頭すべく自宅を出ようとした石原慎太郎・元都知事は、記者団に心境を聞かれ、日本海海戦で日本を勝利に導いた秋山真之が出撃の際に打電した一節を口にした。ちなみに3月20日(旧暦)は、秋山の誕生日に当たる。

豊洲市場問題をめぐっては、主に二つの論点が追及されている。まず誰が豊洲への移転を決めたのか、そしてなぜ都が860億円にも上る土壌汚染対策費を負担せざるをえなくなったのか。

そのキーマンが豊洲移転決定時に都知事だった石原氏と、石原氏の指示で土地を保有する東京ガスとの“水面下交渉”に臨んだ浜渦武生・元副知事だ。石原氏は20日、浜渦氏は19日に開かれた百条委員会に証人として出頭した。

「行政ピラミッドの頂点にいた私が最終的に報告を受け、全体の総意として決裁した」