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僕も『ドラえもん』で挑戦してみたくなった [INTERVIEW]鴻上尚史

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国民的アニメ『ドラえもん』が2.5次元に──。演出を手掛けるのは、日本を代表する劇作家・演出家の鴻上尚史氏だ。舞台版ドラえもん「のび太とアニマル惑星(プラネット)」が、3月末から9年ぶりに再演される。ドラえもんファンを自任する鴻上氏が語る、舞台化の醍醐味とは。

作家・演出家 鴻上尚史
こうかみ・しょうじ / 1958年生まれ。早稲田大学卒業。81年に劇団「第三舞台」を結成。現在はプロデュースユニット「KOKAMI@network」と「虚構の劇団」を中心に活動。日本劇作家協会会長。(撮影:大澤 誠)

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──ドラえもんを選んだ理由は。

それはもちろん僕が、ドラえもんが大好きだったから。その一点です。藤子・F・不二雄プロさんも「鴻上さんがやりたいのでしたらどうぞ」と言ってくださり、分厚い企画書を持って何度も足を運ぶといったことはなかった。小道具や衣装の最終的なチェックはもちろんお願いしたが、とても自由にやらせてもらえた。

──そもそものきっかけは。

沖縄で開かれていた「国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ」だった。国内外から児童演劇が集まるイベントで、僕はワークショップ担当として地元の若者に演技を何年か教えていた。しかし主催者側から「日本を代表する一員として何か作品を上演してくれないか」と言われ、国際的で、かつ子どもたちが喜ぶものって何かと考えたら、ドラえもんしかないと考えた。

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