米国発のクランチロールは、クン・ガオ氏らカリフォルニア大学バークレー校の学生が立ち上げたアニメ動画の配信サイトだ。2014年に通信大手のAT&Tとメディア投資のチャーニングループで作る合弁企業の傘下に入り、潤沢な資金を生かして日本のアニメに猛烈に投資している。訪日したガオ氏に、事業モデルを聞いた。

Kun Gao / カリフォルニア大学バークレー校で電気工学などを専攻、カーネギーメロン大学でコンピュータ科学の博士課程に進学。2006年に友人とクランチロールを設立。(撮影:今井康一)

クランチロールはファンがアニメ作品に非公式の字幕をつける「ファンサブ」のサイトとして始まった。当初は違法動画が多かったが、08年にテレビ東京などとアニメ配信で提携した際に海賊版を一掃。09年には有料会員制度を導入した。現在は広告付きの無料プランと、月6.95ドル、同11.95ドルの有料プランがあり、有料会員は日本で放映されたその日に字幕付きで視聴できる。有料会員は約140カ国で100万人を突破した。北米が半数以上で、特に伸びているのは中南米と欧州だ。