バブル崩壊の後始末、リーマンショック、過払い金返還請求と、長い間逆風下にあったクレジットカード・信販業界。ここに来て利息返還損失金の引き当てが峠を越えたうえ、異次元緩和で調達金利が低下し各社とも業績の改善が顕著だ。

11期ぶりに復配する信販最大手、オリエントコーポレーション(オリコ)の河野雅明社長に今後の課題などを聞いた。

こうの・まさあき●1957年生まれ。79年第一勧業銀行入行、2016年みずほ銀行西日本地区担当副頭取からオリコへ。(撮影:尾形文繁)

──事業環境が好転している。

業績は回復基調だ。ただ、基本的に人口減なので、消費は大きく伸びない。信販業界は景気や消費者保護意識の高まりなどの影響をもろに受けてきた。好環境のときに財務改善、リスク管理、人材育成などをしっかりやって環境変化に耐えられるよう基礎体力を高める。そのうえで成長戦略を描かねばならない。厳しいときに一部の事業で過度のリスクを取った面もあるので、各事業部門をバランスよく伸ばす必要がある。