2010年に改正貸金業法が全面施行された後に進んだ消費者金融会社の淘汰。それを尻目に13年度から2ケタ成長したのが、無担保で使い道が自由な銀行カードローンだ。10年に全体の3割に満たなかったが今や過半を占める。

だが、こうした状況に金融庁幹部はいらだちをあらわにする。「今の銀行のやり方はすごく疑問だ」と。

銀行ブランド強し、幅広い顧客層

人気タレントを起用したテレビCMでメガバンクのカードローンが目立つ。そして、ここ数年は地銀のカードローンこそが成長を牽引している。背景にあるのは、日本銀行の超低金利政策を受けた銀行の資金運用難だ。

国債など有価証券の運用利息や企業向け貸し出しは年1%前後と過去最低の利回り水準を余儀なくされ、10%程度の金利を取れるカードローンはまれに見る好採算商品の一つ。今では、相続税対策などで拡大する賃貸用アパート向けローンと並び、カードローンが地銀の数少ない成長分野になっている。 

ある地銀の担当者は「『サラ金』のイメージが残る消費者金融と違い、銀行なら抵抗感が少ない。顧客層も消費者金融が20〜30歳代なのに対し、銀行カードローンは若者からシニアまで満遍なく浸透している」と解説する。