スティグリッツ教授に「たぐいまれなほど罪が深い」(INTERVIEW参照)と名指されたグリーンスパンFRB前議長。サブプライム危機をどのようにとらえているのか。経営コンサルティングファームA・T・カーニー主催で11月6日に行われた「CEO’sミッション2007」コンファレンスでの特別基調講演をまとめた。インタビュアーはA・T・カーニーCEOのポール・ラウディシナ。

「バブルは人間の本性! 中央銀行は救えない」

Alan Greenspan / 1987年から2006年まで18年半にわたってFRB(米国連邦準備制度理事会)の議長を務めた。レーガン、ブッシュ(父)、クリントン、ブッシュ(子)の各大統領から任命された。FRB入りする前はJPモルガン、モービルなどさまざまな会社で取締役。1926年3月6日NY生まれ。現在はコンサルティング会社を経営。

──サブプライム危機は、今後、どのような展開をするのですか。

まず、認識しなければいけないのは、サブプライムローンの問題が、ほかの問題も引き起こしているという点だ。1998年に流動性と金融の逼迫に直面したが、そのときと同じことが現在、世界で起こっている。

特に重要なのが、米国の住宅価格を大幅に引き下げている問題だ。サブプライムを基にした証券化商品は世界中に約9000億ドルある。米国の住宅価格が低下傾向にあるため、それらの価値も下落している。

新規住宅着工は減少しているが、過剰な在庫の調整はまだ十分ではない。建設中の住宅が新しい空き家という形で積み上がっている。かなりの在庫を処分しないと住宅価格の下落に歯止めがかからない。

──中央銀行は資産価格バブルに対してどういう役割を果たすことができるのですか。