道の狭い住宅街では電動アシスト自転車を使って配送(写真上)。神奈川県藤沢市のエリアでは半径500m区域を配達員2人で担当している(撮影:大澤 誠)

「ここの家はいつもいらっしゃいますよ」。ヤマト運輸のパートタイマーで配達を担うフィールドキャスト歴4年の女性は笑顔でインターホンを押した。

インターネット通販の利用者は日中、自宅にいない人が多いといわれる。確実に受け取ってもらえる届け先はありがたい存在だ。この日の不在率は19%。「五十日(ゴトウビ)なので、いつもよりも不在は多いですね」。

ヤマトにとって不在対策はいまや死活問題になりつつある。

「お客さんの手元にきちんと届くまで何度でも届けるのがヤマトの価値」。同社の幹部はかつてそう言ってはばからなかった。

だがネット通販の拡大によって、宅配物はヤマトの想像を超えるペースで増加している。人手不足によるセールスドライバーをはじめとした配達員の採用難も加わり、サービスを維持するハードルは日に日に高くなるばかり。業績にも悪影響を及ぼしている。