幅広い金融サービスを手掛けるアント社。今年前半にも香港で上場するとの観測がある

3月にIPO(株式新規公開)を実施する、フォトメッセージングサービス「スナップチャット」運営の米スナップ。同社に続く大型IPO候補が中国にある。中国最大手のEC(電子商取引)会社、アリババグループ・ホールディングの関連会社である中国アント・フィナンシャルだ。

海外報道によれば17年前半にも香港でIPOに踏み切る予定で、すでに企業価値が750億ドルに達しているとの指摘もある。16年4月には、中国の政府系ファンドや大手国有銀行から45億ドルを調達した。「未公開企業としてはケタ違いの額。日本ではとうてい考えられない」(日本のベンチャー企業幹部)。

ローソンや無印が導入

アント社の主力サービスは、モバイル決済サービス「アリペイ(支付宝)」だ。スマートフォンにアプリをインストールして原則中国の銀行口座と連動させることで、レストランから公共料金の支払いまで、アプリ一つで完結する。「中国人にとって、電気と同じようなインフラになっている」(アリペイを含む日本向けの事業を統括するアリババの孫炯副総裁)。