シルバー・デモクラシー 戦後世代の覚悟と責任

寺島実郎 著

シルバー・デモクラシー――戦後世代の覚悟と責任 (岩波新書)
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高齢者人口が3割に迫ろうとする日本。選挙をすれば、高齢者の投票率が7割近く、逆に20代の投票率はその半分程度でしかない。この傾向が続けば、日本の政治的意思決定は「老人の、老人による、老人のための政治」となると著者は警鐘を鳴らす。

この弊害は、経済不安の中、多くの金融資産を持つ高齢者層から「とにかく株価が上がればいい」という心理を引き出し、アベノミクスを支持させる。結局、その恩恵を受けるのは、彼らと輸出志向型企業だけだ。こうしたことから生じる世代間格差と富の再分配を適正化しなければ、この国に未来はないと説く。

著者は、高齢者らしい社会への配慮と成熟した知性の発現をシルバー世代に求める。