米国東海岸の雄がハーバード大なら、西海岸の雄はスタンフォード大。シリコンバレーに位置する同大学は、起業家養成のメッカだ。その強さの秘密はどこにあるのか。大学のナンバー2、ジョン・エチェメンディ学長補佐に聞いた。

スタンフォード大学学長補佐 ジョン・エチェメンディ
John Etchemendy / 1952年ネバタ州生まれ。ネバタ大学リノ校卒業後、スタンフォード大学で博士号取得(哲学)。83年より同大学で教える。2000年より現職。

──スタンフォード大学に代表される一流大学の、教育面での強みとは何でしょうか。

米国の大学制度が持つ文化的な強みの一つは、学生と教師の関係性にある。両者の間に上下関係がなく、学生が教師に挑んでくるのだ。もちろん、学生は教師に対して礼節をもって接するが、自動的に服従することはない。

教員同士の関係も同様で、上下関係はない。正教授と准教授の区別はあるが、准教授は正教授の指図は受けない。准教授の研究を正教授が指揮することもない。実力主義が貫かれているのだ。実際、准教授の中には、多くの正教授より高い報酬を得ている人もいる。

専門分野内において若輩の教員が年長の教授の見解に異議を唱えようとすることは、その分野の進歩にとって非常に重要なことだ。