毎年山形県酒田市の本間家から、旧本邸、美術館などの年間行事計画の案内状が送られてくる。2月下旬から4月初旬にかけては、「本間家のおひなさま」と銘打った雛人形の展示が行われる。

高さ2メートル、幅2.7メートルの雛壇に、古今雛、相生雛(百歳雛)などと一緒に、硯(すずり)箱や小さな蛤(はまぐり)に花鳥を描いた貝合わせなどが並べられる。人形文化の高度な技術を堪能できる。

来年の大河ドラマに合わせて、西郷隆盛の書を含む維新史料も展示する、と添え書きがしてあった。字は筆まめな当主・万紀子さんのものだ。懐かしい。本間光丘について書いたことがあったので、以来いろいろと珍しい物を見せてもらっている。たしか上杉鷹山からの短い書信もあった。財政再建への協力を謝したものだったと記憶する。