介護離職、介護難民、介護殺人……。「介護」の2文字に付きまとう暗い影。多くの人にとって親が元気なうちは目を背けていたい、憂鬱なテーマではないだろうか。だがいずれやってくる現実。ここは一念発起、予習に踏み込むきっかけをくれる、初心者向けの書。

元気な親でも75歳が要介護認定検査の目安

親の介護をする前に読む本 (講談社現代新書)
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──高齢でも体は丈夫、自身の認知症など疑ってもいない親に、子はどう切り出せばいいのでしょう。

まず、元気なうちに親の意思を聞いておくことが大事です。介護が必要になったら在宅か施設か、どこで介護されたいか。もう一つは延命を望むか望まないか。これを聞いておかないと絶対に後々後悔します。

そして親が75歳になったら、要介護認定の検査を受けてもらうことを勧めます。役所から知らせが来たとか、受診が義務化された、健康具合を見に係の人が来るとか、ウソも方便。何とか要介護認定を受けてもらうのが第一歩です。65歳の誕生日前に送られてくる介護保険証持参で役所の介護保険課窓口に行き申請、受理されたら自分が立ち会える日に認定調査員に来てもらって、要介護認定の調査を受けます。1カ月後、要介護度が書き込まれた介護保険証が送られてくる運びです。