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違う学年の子と外遊び、野外活動も効果的 [INTERVIEW]花まる学習会代表・高濱正伸

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「メシが食える大人にする」という教育理念を掲げる塾が、花まる学習会だ。高濱正伸代表は学力のみならず、人間力も育む場として野外体験を推奨してきた。ただ都会っ子は、そうした体験を日常的に積むことが難しい。親はどうすればよいのか、高濱代表に聞いた。

花まる学習会 代表 高濱正伸
たかはま・まさのぶ / 1959年生まれ。東大大学院修了。1993年「花まる学習会」設立。『わが子を「メシが食える大人」に育てる』など著書多数。(撮影:梅谷秀司)

特集「「食える子」を育てる」の他の記事を読む

──「メシが食える大人にする」というモットーを長年掲げてきました。

メシが食える力の基礎は何といっても幼児期や学童期に培われる。この時期にどんな力を鍛えるかが重要。いくつかの要素があるが、ここでは3つ挙げる。

まずは自分で「考える力」。その1つは図形の補助線をイメージしたり空間を認識したりする、見えないものを“見る力”だ。これは相手の心を考え、話の要点をつかむうえでも同様。見えないものをイメージすることが考える力につながる。

その力を育てるには、外遊びがいちばんいい。理系のノーベル賞受賞者の多くも、子ども時代は自然豊かな土地で存分に遊んでいる。花まる学習会が野外体験を実施し続けるのも同じ理由だ。また最後まで自分で考える、いわば「詰める力」も大切だ。

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