有料会員限定

トランプ新政権の対日戦略、キーマンは誰だ 一筋縄でいかない貿易摩擦、外交・安全保障

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
拡大
縮小

親ロシア派、知日派、対中強硬派──。トランプ政権の閣僚の顔ぶれが見えてきた(図表1)。

[図表1]
拡大する
写真:(ロイター/アフロ)

特集「脚本なき「トランプ劇場」」の他の記事を読む

外交政策のカギを握るのは、ロシアとのかかわりが深いとされる元エクソンモービル最高経営責任者のレックス・ティラーソン氏だ。1月23日、国務長官として上院外交委員会で承認された。ロシアでの事業経験があり、個人でもJR東日本株など日本企業にも投資している(米『フォーブス』誌電子版1月12日付)。公聴会でTPP(環太平洋経済連携協定)に賛意を示す一方、南シナ海で影響力を強める中国に懸念を表し、同盟国との結束の必要性を示した。

ただ親ロシア派とされる同氏の下で米ロ関係が好転し、米国の対ロシア経済制裁が解除されれば、北方領土返還をにらんだ日本の経済協力は重要性が薄れ、日ロ間の力関係が変わる可能性もある。「日本には、ほかにどんなレバレッジ(交渉での影響力)が残っているのか」。政治リスク分析会社、テネオ・インテリジェンスの日本アナリスト、トバイアス・ハリス氏はそう指摘する。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内