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F1とたばことの密接すぎた関係 中進国でのマーケティングにも“協力"

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ホンダはラッキーストライクがトレードマークだった

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モータースポーツの華であるF1は、たばこ会社の巨額のマーケティング費用によって支えられてきた。ところが、たばこ広告規制の強化によって、その関係は変わりつつある。ホンダの新しいペイントは、その動きを象徴するものなのか。

1968年、モータースポーツのF1で、たばこカラーに染め上げたチームが出現した。

F1の世界では伝説的な人物、コーリン・チャップマン氏率いる「チーム・ロータス」が、たばこ会社ゴールドリーフのスポンサードを得て、F1マシンをたばこのロゴで埋めたのだ。それまで、英国はグリーン、イタリアは赤、日本はアイボリーと赤というようにナショナルカラーだった。しかし、この年を境にたばこ会社が続々とスポンサードを開始し、F1マシンはたばこの広告塔と化していく。

その背景には、肥大化するレース活動費用を捻出したいF1チームの思惑と、60年代に入りたばこの健康被害が取りざたされ始め、それを巻き返そうとしていたたばこ会社の事情があった。ヨーロッパの若者に絶大な人気を誇るモータースポーツのスポンサーになることで、たばこのパッケージはテレビ画面に大きく映し出されるようになった。

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