日本人の3人に1人が「ガン死」という、国民病ともいえる死因の第1位=ガン。現在、1年間に新たにガンと診断される人は約60万人。これを生涯リスクで見ると、実に男性は2人に1人、女性では3人に1人が一生のうちに必ずガンにかかることになる(厚生労働科学研究の推計)。

これほどまでに増え続ける日本人のガン。ところが上のグラフのように、アメリカのガン死亡率は1990年代から減少し(イギリスでも同様)、特に米国ではガンの死亡者数そのものが2003年から減り始めた。日本のガン死亡率は増加を続け、今や米国のそれを上回る。浮上するのは、日本のガン対策は何を誤ったのか、という疑問である。