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トランプが突如発したトヨタバッシングの真意 「政治もディール」で臨む究極のセールスマン

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「米国に工場を建設しなければ、多額の関税を課す」。トランプ氏のツイッターが物議を醸した(ロイター/アフロ)

「トヨタはメキシコのバハ・カリフォルニア州に工場を建設し、米国向けにカローラを造ろうとしている。とんでもない!! 米国に工場を建設しなければ、多額の国境税(関税)を支払え」──。

ドナルド・トランプ次期米大統領得意の発信手段であるツイッターが1月5日午後(米東部時間・日本時間6日未明)に炸裂した。トヨタ自動車はメキシコの工場建設計画を撤回しろという事実上の恫喝である。

トヨタは一昨年の4月、メキシコ中部グアナファト州に約10億ドル(約1500億円)を投じて小型車カローラを年20万台生産する新工場を建設し、2019年の稼働を目指すと発表した。

カリフォルニア半島にあるバハ・カリフォルニア州の既存工場とグアナファト州の新工場建設予定地を混同して記述したのはご愛嬌だとしても、トランプ氏の「口先介入」を軽視すべきではない。

トヨタの豊田章男社長は1月5日午後、東京都内のホテルで開かれた経済3団体の新年祝賀会で「ひとたび開けた工場は、できるだけわれわれの理由で閉めたくない」と述べ、メキシコ工場の建設計画を変更しない方針を明らかにした。

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