「減速の予見はない。流通額も伸び続けている。PCやガラケー時代に比べ、スマホはユーザー層が広い。まだまだ伸びる」──。11月中旬、注目を集めるスタートアップ経営者が一堂に会するイベント「TechCrunch Tokyo 2016」の講演で、メルカリの山田進太郎社長はそう語った。

日米累計ダウンロード数は6000万、1日に100万点以上が出品されるフリマアプリ「メルカリ」(2016年9月時点)。大手の撤退も相次ぐ市場で、なぜ独り勝ちしているのか。創業者であり社長の山田進太郎氏に聞いた。

やまだ・しんたろう / 早稲田大学在学中に楽天で「楽オク」を立ち上げる。卒業後、ウノウ設立。数々のネットサービスを立ち上げ2010年同社を売却、12年退社。13年2月にメルカリ(旧コウゾウ)を創業。(撮影:梅谷秀司)

──従来のECやオークションサイトとは違う、新しい消費スタイルを生み出しているように見えます。

雑貨、食品、ゲームアカウントまでジャンルは超多様

そもそもが、ヤフオクでもアマゾンでもない市場を作りたいと思っていた。実際メルカリには、トイレットペーパーの芯やどんぐりまで出品され、バッグや財布はボロボロの状態でも売れていく。これまでは捨てられていたようなものに、ユーザーが価値を見いだしている。

僕はネットサービスの中ではSkype(スカイプ)とかがすごく好き。スカイプでのコミュニケーションがあったおかげで結婚したカップルがいたり、商売を成功に導いた人もいたり。僕も事業を通して、ユーザーになんらかの好影響を与えたいと考えてきた。

特にマーケットプレイスやC to C(個人間取引)という機能は、物々交換から始まる人間の根源的なビジネス。楽天にいた頃からとても面白みを感じていた。

スマホに最適化したのがメルカリ