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大きな外交ゲームをロシアと行う日本政府 北方領土問題でもくすぶる日米安全保障条約

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11月19日、ペルーのリマで会談した安倍首相とプーチン大統領。12月15日、山口県での両国首脳会談では何が決められるか(SPUTNIK/時事通信フォト)

安倍政権がどこまで自覚しているかわからないが、日本は大きな外交ゲームを始めている。

11月19日、ペルーのリマで行われた日ロ首脳会談で、首相官邸と外務省を震撼させる出来事があった。もちろん外務省のホームページにも、記者ブリーフ(説明)でも明らかにされていない。ちなみに外務省の公式発表には、ヒントが出ている。

〈安倍総理から、来月(12月)の訪日に向けて幅広い分野で活発な協議が行われ、準備が着々と進んでいることを歓迎する、地元山口県長門市も訪問準備で盛り上がっている、12月15日の長門市での会談の翌日は東京で会談することとしたい旨述べた。また、ウラジオストク訪問後も、マトヴィエンコ連邦院議長の訪日、世耕大臣の訪露、谷内国家安全保障局長の訪露、シュヴァロフ第一副首相の訪日による貿易経済日露政府間委員会等、両国間の政治対話が活発化している旨指摘した。〉(11月19日外務省公式ホームページ)

ここで言及されている「谷内国家安全保障局長の訪露」が、ロシアにとって重要な意味を持っている。11月9日に谷内正太郎国家安全保障局長が、ロシアのニコライ・パトルシェフ安全保障会議書記と会談した。このときの会談内容について、11月19日の日ロ首脳会談で、プーチン大統領から安倍晋三首相に対してこんな問いかけがなされたという。

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